私は、サラリーマンで割と外回りが多いのでいつも昼ごはんは、外食となってしまいます。

できるだけ安くすませたいものの、いつもコンビニやファーストフードでは飽きてしまって味気ない。また、ファミレスや人気チェーン店なども、時間帯によっては長い待ち時間が発生して困ってしまう。

そんな時、とあるタイミングで、昔ながらの鄙びた町中華さんを見つけ、入ったところ混んでいない上に格安で食べられることに気づきました。

そんな、どこの街角にもありあそうな「町中華屋」さんは、実は魅力的なのです。

町中華とは?

「町中華」と言ってもピンと来ない方も多いと思います。だいたい家族経営スタイルの中華屋さんで、個人経営スタイル。

しかもどこかしら昭和を感じるような古めかしさや、微妙な埃っぽさを感じるような中華屋さんと思えば、どこかしらピンと来る店が誰にも1~2軒は頭に浮かびませんか。

もっと具体的に言えば、テレビ番組「渡る世間は鬼ばかり」の部隊設定となった「幸楽」という中華屋がイメージでしょうか。

昔は町にはどこでも商店街というものが形成されていて、その中には馴染みのお店がありました。外食産業が現在ほど発展していなかった頃は、家族で食事と言えば町の中華屋だったのが私の憧憬です。

とは言え今でも、こういう店でもぽつぽつと家族連れも見かけますから、地道に魅力は受け継がれているのかと感じています。

安く、なんとなく安らぎを与えてくれる雰囲気が好き

何と言っても「安さ」と「気軽さ」ではないでしょうか。

お金のないときは「ラーメンセット」でよく済ませることが今でも多いのですが、現在でもワンコイン500円のラーメンに、半チャーハンや半ライスがついて600円~700円という設定が多いです。中にはセットでも500円台という店もあったりして驚かされます。

また定番の野菜炒め定食というのも、各店が趣向をこらしつつも低価格設定で提供してくれますね。また夜だと餃子とビールというサラリーマンも多く、これも見逃せないポイントです。

家庭ではやりきれなくとも庶民的な味わいが、ここでは気楽につまみとして食えるというのも、夜の活用方法としてはグッドです。

そして最後にやはり「人情的」なも大きな魅力ではないでしょうか。単に安く食うだけでなく、何となく安らぎを覚えるような雰囲気。そしていつも馴染んだ人間関係なんかもあったりして、トータルでそういう雰囲気的なものも味わいの一つだと思えてなりません。

たまには、他愛もない話を酒のアテにしつつ、寛ぐ晩飯晩酌ってのもいかがでしょうか。

今後、さらに減っていってしまいそうなのが残念

やはり最近の若い方などは、入りづらい雰囲気があるかもしれません。また食文化としても世代ギャップを感じる部分もあるかもしれません。

そういうデメリット感はあるのですが、これは一度慣れてしまえばツボにハマるという要素かもしれません。また多少なりとも埃っぽさがあるような雰囲気も、若い人には苦手かも。そういうのも含めて、レトロな雰囲気として楽しむのは、オジサン世代の感性ならではかもです。

さらに最近よく思うのですが、経営者がそれぞれどこの店でも老齢化していると思えてなりません。あと数年後もしたら店をたたむかもしれない。そういう構造的な問題も、業界としてはデメリットかもしれません。

跡継ぎが居ないのは寂しい限りですが、こういう古いスタイルに目を向けてくれる若者が増えてくれることが願いです。

散歩と一緒に美味しい町中華屋さんを探すのが楽しい

やはり一度町中華に慣れてくると(いやハマってくると)、よりディープな店を追い求めてしまうようになります。より珍しい店構え、メニュー、価格設定、ご店主の個性などさまざま。

私は、個人的に自分は「町中華ハンター」だと恥ずかしくも自認しており、半ばハンティング気分で昼飯タイムや夜に、見慣れたような街並みをときどき彷徨ってしまいます。

もう少し恰好よく言い方を変えれば「サファリ気分」でしょうか。珍しいものに遭遇したときの興奮、それを追い求めているときの喜び、そんなのも町中華探訪問には欠かせないエッセンスかと思います。

例えば、神奈川県あたりの町中華には、「サンマーメン」という麺料理があります。最初は秋の名物、あの「秋刀魚」かと驚いたりしますが、よくよくメニューの写真や店主に話を聞いたりすると、野菜炒めのトロミ餡が混じりあったようなもの。

他に旨煮麺とか、似たようなものがあったりして、それとどう違うのかを探しあてたりするのも、これまた町中華探訪問の醍醐味だったりするわけです。

また、店を探すのと同時に街散歩もできますね。単に昼飯さがすのではなくて、その町の雰囲気とか、名勝とか歴史とか。風土というのも探せるかもです。

週末なんか特に遠くにでかけなくとも、通勤定期を途中下車して、新たな街の発見なども楽しいです。

先日は、JR横須賀線の「西大井駅」周辺の町中華を探し回ったのですが、偶然「伊藤博文」の菩提寺・お墓を発見してしまいました。とてもマイナーなロケーションに偉人の足跡があったりして、ちょっと見学をさせてもらったり。

普段の私は中央線を利用することが多いので、高円寺や阿佐ヶ谷なんてのも得意とする町なのですが、どの路線にも歴史や風土的魅力が多いもの。それに伴って、町中華屋も多いのが重宝しているところすし、当面の間は、町中華&ちっぽけな町探索を続けるつもりでおります。

まとめ

日頃あまり若い人たちには馴染みの薄い「町中華」屋さんの世界。実はオジサンたちだけに独占させておくのはもったいないです。レトロでどことなく入りづらい雰囲気がありますが、一旦馴染んでしまうと抜けられなくなるほどハマります。

それはたとえば、良心的な価格だったり、昔ながらのほっこりとさせる味わいだったり、また気さくなご店主との会話や、昭和レトロな時代錯誤を感じる店の雰囲気だったり。

それぞれのお店は、その土地柄に根付いた雰囲気も感じられ、お腹がふくれたところで、周囲を散策するのも楽しいかもです。

まだ町中華の経験が低いのなら、いちど最寄りの駅周辺のお店からトライしてみませんか。