私は読書好きなアラフィフの兼業主婦です。

私にとっての至福の時は、休日にゴロゴロと寝そべりながら読む刑事小説に熱中する読書の時間です。

こんな生活を十年続けていて、最近知ったのが堂場瞬一さんという作家です。

普段から読む小説の調達は図書館が主なのですが、そこの「今月のおすすめ本」として堂場さんの小説が紹介されていて、手に取ったのが出会いのきっかけでした。

それ以来、堂場さんのまだ読んでいない小説を探しだし、読み耽ることにこの上ない喜びを感じています。

一番最初に読んだのは検証捜査という小説

堂場瞬一さんが書く小説は、刑事ものとスポーツものがあります。
でも私が好んで読むのはもっぱら刑事もの。

一番最初に読んだのは検証捜査という小説でした。
警視庁捜査一課という刑事としては最高のステージで捜査に従事していた神谷警部補が伊豆大島署に左遷されているところから物語が始まります。

堂場さんの刑事小説は殺伐としたストーリーで読者の恐怖心を煽るものではなく、刑事一人一人の個性を浮き彫りにしてストーリーを組み立てていくので、刑事小説でありつつ人情小説であるとも言えるでしょう。

また、いくつものシリーズがあるのでそれぞれが別の人間模様として楽しめるのがいいんです。
私的には残虐なシーンとか殺伐としたストーリー性は望んでいないので、堂場さんの方向性がジャストミートなのです。

シリーズものを数多く書いている堂場さんのスタイルがとっても好き

私の場合、単発で色々なストーリーを楽しむという読書よりもじっくりとひとつのことを掘り下げていくタイプの読書の方が肌に合っています。
だから、シリーズものを数多く書いている堂場さんのスタイルがとっても好きなのです。

堂場さんが世に送り出すキャラクターの中でも鳴沢了と神谷五郎が私のツボです。
信じがたいほどにストイックに刑事として生きる鳴沢は、祖父と父親も刑事という環境で育ったという設定です。

そういったことからコネで入ったと後ろ指を指されたこともあります。
あまりにも熱くなり過ぎてしまうために、暴走とも思える操作方法が問題になること数え切れず。

でも信念あるきで動くので、結果が必ずついてくる。
そして必ず守ってくれる人がいる。

また、神谷はいい加減なようで頭がキレるタイプ。
なんとなく猫派なのかと思い憎めません。

弁護士の妻と別れたバツイチでヘビースモーカー。
ものすごく昭和を感じさせる愛すべきキャラクターです。

これらのキャラクターがいるからこそ、堂場小説にハマっています。

ドラマ化は失敗続き

人気シリーズもあるので、当然のようにドラマ化されています。
でもこのドラマがまったくもって堂場小説の世界観をぶち壊してくれるのが悲しくもあり、怒りすら感じずにはいられません。

まず配役がダメでしょう。
ものすごいシャープな鳴沢役に渡瀬恒彦さんを配するのはまったくもって解せません。

渡瀬さんが刑事役を務めているドラマは拝見したことがありますが、すっごく面白かったです。
単に鳴沢のイメージにマッチしていないということ。

小説ありきのドラマで、これはミスったなあというのが純粋な感想です。

また、別の局では坂口憲二さんが鳴沢を演じていました。
同じく坂口さんもハンサムですが、イメージが違い過ぎて違和感ばかり。

俳優さんも大変だと思いますがもうちょっと考えて欲しかったです。
堂場小説の場合、小説を読むなら小説だけで楽しむのが最適です。

キャラクターの魅力を最大限に楽しむ

堂場さんが生み出したキャラクターがあまりにも魅力的なので、それを妄想して楽しむというおまけが生まれました。

私が思い描く鳴沢了は、若い時の佐藤浩市さんのイメージです。

孤高の刑事的な感じで、誰にも隙を見せたくないという歪んだ一面が肝。もうちょっと線が細いとイメージそのものと勝手に愚痴っています。

あとは見た目が反町隆さんで芝居が緒方直人さんというコラボキャラだと萌えますね。

ちなみに反町さんは別の堂場小説のドラマの主人公を演じています。
捜査一課、澤村慶司です。

ジーンズを穿いては上司に「なんとかならないのか」と言われるも、熱心さは人一倍というキャラクター。

反町さんのビジュアルは素敵なのですが、ちょっと丸みを帯びたキャラクター作りに感じられてしまうので惜しい感が否めません。

若手の俳優さんだとまだまだ拘りが感じられないので、どんなに人気があっても芝居が上手くても時期総称と思わずにはいられないのです。

シリーズファンだけが楽しめるサービスも嬉しい

堂場さんはシリーズで刑事小説を発表しているのですが、シリーズを超えてキャラクターが登場したことを発見した時には無上の喜びを感じました。

それは警視庁失踪課、高城賢吾の中でのことなのですが、鳴沢を称して「独断専行、単独捜査が好きで、何でもない事件に首を突っ込んで大騒ぎにしてしまう男」と申していました。

まったくもってその通りなのですが、常識ではシリーズが違えば他のキャラクターが登場するなんてありえないのですが、それが実現したのです。

堂場小説を隈なく読んでいるからこそ「うん、うん」と読み進めることができました。
そんなふうに心が痺れた堂場ファンは多かったはず。

こういうちょっとしたサービスはこれからも、大いに期待しているところです。

まとめ

堂場さんは1冊を読めば十分という作家さんでもあります。
でも、全てを読めばもっと豊かに刑事小説の世界が堪能できること間違いなしなのです。

目で見るドラマよりも頭で自ら映像を編み出しながら読むスタイルを絶対におススメしたいですね。

堂場ワールドは警察社会を知る、事件解決の醍醐味を味わう王道スタイルとは違いますが、それだけに堂場ワールド独特の躍動感あるストーリーにどっぷりハマること間違いなし。

残虐ではない刑事小説に熱中することで現実離れしている程良い世界観が楽しめます。