定年退職して、趣味の写真撮影の為に、奈良を訪れました。東大の2月堂周辺と、その裏の土壁の風情など、忘れかけていた古都奈良の良さを思い起こしました。

それ以来、関西在住である事のメリットを活かして、奈良や京都の世界遺産を中心とした寺社仏閣等の探訪を写真撮影のテーマと決めて、何度も奈良や京都を訪れ、寺社仏閣を深く知りながら、写真撮影を楽しむ様になりました。

有名な寺社仏閣を、さっと駆け足で観光するのではなく、深く観賞する事で、日本の文化財の素晴らしさを再認識すると共に、定年退職後の趣味として、この古寺巡礼がいかに健康的で素晴らし趣味であるかを紹介したいと思います。

奈良や京都にはたくさんの世界遺産がある

奈良には「古都奈良の文化財」「法隆寺地域の仏教建造物」の世界遺産があり、また熊野古道として知られる「紀伊山地の霊場と参拝道」には吉野山の歴史的建造物がその構成要素として世界遺産に認定されています。

また京都には「古都京都の文化財」として、京都市と宇治市と滋賀県大津市にまたがり、17もの寺社仏閣等がその構成要素として世界文化遺産に認定されています。

こうした寺社仏閣には、国宝の建造物や仏像等が多数ある事で認定対象となっているのです。構成要素の1つの寺社仏閣をとっても、非常に奥深く、じっくりと探訪する事で、益々その魅力が理解できる様になるものです。

四季折々に何度も訪問する事で、国宝等の歴史的建造物と桜の花や紅葉との織り成す風情を写真に切り取れた時には、趣味の写真撮影の喜びも楽しめます。

歴史的興味と写真撮影の楽しさを満たしてくれる寺社仏閣の写真散策の楽しさを、少し紹介したいと思います。

安上がりで健康にも良い楽しい趣味

寺社仏閣の写真散歩に出かける時には、世界遺産の構成要素の寺社仏閣と合わせて、その周辺の町並みや世界遺産ではないものの、歴史ある寺社を訪れ、可能な限り歩くようにしています。

特に奈良は歩く事で、思わぬ鄙びた風景に出会えたり、細い道の畑の脇に小さな石仏がぽつりとあったり、世界遺産周辺の観光スポット化していない古の趣を感じる事が出来る点が楽しさの第1です。

また、カメラ片手に歩く事で、この様な鄙びた風景を写真に収める事が出来る点が第2の楽しさのポイントです。

さらに、歩き回る事は足腰から来る老化を防ぐ事もでき、定年退職した初老の者にとっては、健康的に良い事も魅力のポイントです。

寺社仏閣では拝観料が必要ですが、それ以外は余り費用が掛からないのも魅力の1つです。初級のデジタル一眼レフカメラさえ購入すれば、フィルムカメラの時代の様にランニングコストもかかりません。今ならスマホでも綺麗な写真が撮れます。

写真と寺社仏閣の散策の楽しみを合わせた趣味とする事で、高価なカメラ機材にのめり込む写真の趣味とは一線を画し、全体的に安上がりの趣味として楽しめるのも大きな魅力と言えます。

堂内の仏像等は撮影禁止の所が多いのが残念

この寺社仏閣散策の中で、歴史的建造物はもちろんカメラに収める事が出来ますが、堂内の仏像等は撮影禁止の所が多く、仏像を写真として残せないのが少し残念なポイントです。

国宝や重要文化財の仏像は、素晴らしい美術品であると共に、今も手を合わせてお参りするものだから仕方ないと思いますが、しっかりと心のカメラにその像を刻み込まざるを得ません。

歴史的な寺院にも奈良と京都では少し観賞すべきポイントが異なります。京都の大寺のそれぞれの塔頭の中には有名な庭園が比較的多いのに対し、奈良には見るべき庭園は少なく、仏像に見るべきもが多いのが特長です。

また、世界遺産の構成要素である寺社には、近年外国人観光客を含めて非常に観光客が多く、次第に古寺の趣が無くなりつつあるのが残念です。

それをカバーするために、比較的知る人の少ない歴史ある寺院等を合わせて訪れる事で、ゆっくりとした気分を味わえる様にされるのがお勧めです。

自分の好きな寺社仏閣ができると、どんどんはまっていく

すでに紹介した様に、京都と奈良だけでも世界文化遺産に認定された寺社は数えきれないほどあり、他の世界遺産に比較して構成要素が多いのが特長です。

まずは、カメラ片手にこうした構成要素を一巡散策される事をお勧めします。そうして散策していると、何となくあそこの寺社仏閣とその周辺の雰囲気が好きで落ち着くと言ったホームグランド的な寺社仏閣を見出す事になるはずです。

こうした好きな寺社仏閣が出来れば、そこを四季折々訪れて、その風情の変化等を楽しんだり、お祭りや行事の時に訪れて、深くその寺社の魅力を楽しむ様に展開されると良いでしょう。

私は奈良市中心に活動中

私の場合には、奈良市周辺をホームグランドとして楽しんでいます。奈良の世界遺産の中でも通称なら町と呼ばれる所にある元興寺は、観光客も少なく、なら町の風情と共に散策するにに最適です。

また、古都奈良の文化財の構成要素である平城宮跡は、近年再興された朱塗りの色も鮮やかな大極殿や朱雀門と言った建造物と博物館があるのみで、古の華やかさを垣間見れますが、歴史的な重みや趣は乏しいものです。

そんな時、合わせて佐保路に点在する古寺を訪れる等、自由に散策コースを設定し、飽きることなく散歩を楽しめる点が気に入っています。

また奈良市街の少し北の方に、般若寺と言う花の寺(特にコスモスが有名)として有名な寺院は四季折々に訪れて、花と石仏と本堂の写真撮影を楽しんでいます。

この般若寺は街中にぽつりとあり、その前にはなんと小さな乳牛を飼っている牧場があり、近くには先日役目を終えて、将来はホテルに転用される事で話題となった奈良少年刑務所もあります。この建物は明治時代のもので、重要文化財に指定されています。

以上の様に、世界遺産の構成要素からスタートし、その他の寺社仏閣や様々な行事を探訪すると言ったように深さを深め、その範囲をどんどん広げられるのが魅力です。

また、この趣味は、時間がたっぷりとある定年退職者に特に向いた趣味であり、思い立った時に、ぶらりと散策できるのは定年退職者ならではの特権とも言えるでしょう。

まとめ

日本には、寺社仏閣を中心とした世界文化遺産が沢山あります。この世界遺産を、単に観光スポットとして訪れるのではなく、仏像や庭と言った素晴らしい日本の美を深く味わい、その魅力に触れる事を趣味とされる事をお勧めします。

またカメラ片手に訪れて、寺社仏閣の周辺の風情や行事をカメラに収める事もお勧です。スマホのカメラではなく、あえて一眼レフカメラとする事で、いつしかその深さと魅力に気付き、寺社仏閣と写真撮影の自分の趣味を確立できるはずです。

特に時間に余裕がある定年退職者の趣味として最適で、散策で歩き回る事は健康の為にも良いものです。観光から一歩踏み込んだ寺社仏閣探訪をお勧めします。