私は現在40代の男性会社員で小売企業に勤めており、自社の広告制作や販売戦略の立案業務に携わっています。

私の仕事にはマーケティングやコピーライティング、心理学等の知識が必要なのですが、私は会社を代表して「ワクワク系マーケティング実践会」という勉強会に5年ほど前に入会し、現在も全国にいる会員さんたちとともに学び続けています。

今回はそのワクワク系マーケティング実践会の特徴や魅力についてを語っていきたいと思います。

ワクワク系マーケティング実践会とは?

ワクワク系マーケティング実践会は、情報学の博士であり、日本感性工学会の理事である小阪裕司氏が主宰するもので、全国に約1,600社もの企業や店舗が会員となっています。

会の名称に「マーケティング」と付いていることから、主宰者である小阪裕司氏に対して「経営コンサルタント」「マーケッター」と誤解されている方もいらっしゃるようです。

しかし、小阪裕司氏は人の感性や脳科学を研究されている学者であり、特にビジネスの現場において、「人はどのようなときに買うという行動を取るのか?」「人はどのようなときに企業や店舗のファンになるのか?」を研究し、学会や書籍、そしてこのワクワク系マーケティング実践会で発表されています。

会員の中には廃業を考えていた店舗がこの会で学び、V字回復を果たしたり、まったく売れていなかった商品が前年比数百%アップを果たしたりと、成功事例は枚挙にいとまがありません。

一番の魅力は、商売に対し「人にフォーカス」しているところ

ワクワク系マーケティング実践会の一番の魅力は、企業規模や事業規模に関係なく応用できるところであり、商売に対し「人にフォーカス」しているところです。

多くの企業では「売上」アップを目標としており、目標がクリアできないと「なぜ、自社のモノは売れないのか?」を模索していきます。

しかし、感性や脳科学、そして行動経済学等をベースにしているワクワク系マーケティング実践会ではこのように「売上」という見えない数字や「モノ」にフォーカスはせず、常に人にフォーカスするのが特徴です。

売上はある日突然モノが売れて行き、数字が自然と沸き起こるのではなく、お客様が買うという行動を起こさない限りはモノが売れて売上につながらないため、「どうしたらお客様に買うという行動を起こさせるか?」を考えていきます。

つまり、お客様は「買わない理由がある」のではなく、「買う理由がない」とワクワク系マーケティング実践会では考えます。そのため、目の前の事象や問題・課題は同じであっても考える視点がまったく違うため、他社とはまったく対策が異なってくるのです。ここが一番の魅力なのです。

毎月、会員さんの実践活動を報告する「エントリー」制度について

ワクワク系マーケティング実践会では、毎月、会員さんの実践活動を報告する「エントリー」制度を取り入れています。

エントリーされた案件はすべて小阪裕司氏が目を通し、他の会員さんにも応用性があるものを中心に毎月の会員情報誌に掲載し、さらにエントリー者の中から年に一度、その年のグランプリを決める「アカデミー賞」を都内で開催し、表彰しています。

過去のグランプリホルダーの多くは個人商店がほとんどで、企業であってもこの会を代表して学んでいる担当者が社長、役員クラスの方々ばかりといった傾向があります。

つまり、前述の通り、企業規模の大小は直接関係しないものの、この会で学んだことを実践する際に権限や決裁権がある人でないと、なかなか効果があらわれないといったデメリットもあります。

テクニックよりもどんな視点で何を考えるかが重要ということがわかってきた

世の中にはマーケティングや販売に関する様々なセミナーが毎週のように開催され、「経営コンサルタント」を名乗る方も数多くいらっしゃいます。

しかし、そうしたコンサルタントが教えるセミナーは「テクニックの伝授」や「セールスツールの紹介」がほとんどです。

経営を太い木々や幹として捉えると、こうした世の中のセミナーは「枝葉」に該当するものであり、ワクワク系マーケティング実践会で学べるものは「トータルメソッド」、つまり「木々や幹」であることが大きな違いとなります。

なので、この会では効果のあった事例として、POPやチラシなどは数多く紹介されますが、なぜ、それが効果があったのか?お客様は何を感じて反応したのか?といった説明はあっても、具体的にどう作るか?といったテクニックの説明はないので、手法を知りたいといった方々には向いていない会なのかもしれません。

さらに、この会では企業や店舗を取り巻く全体性や仕組みづくりを重要視しています。

ワクワク系の「系」とは、「アメカジ系」や「渋谷系」などのような意味として捉えている方もいらっしゃいますが、この「系」とは「生態系」などのような一つのつながりを意味しています。

小阪裕司氏曰く、「ワクワク」とは英語の「fulfillment」に近いそうであり、自社の商品や従業員、お客様がこうした「ワクワク」した状態を作り出す仕組みや連鎖、つながりこそが「ワクワク系」なのだそうです。

私もこの会に入会するまでは、商売はテクニックをいかに知るかだと思っていたのですが、テクニックよりもどんな視点で何を考えるかが重要ということがわかってきました。

また、だからこそこの会は、過去に学んだことであっても、学ぶタイミングによってそれまで気づかなかったことがヒントとなることもあるので、そうした点も魅力だと言えます。

まとめ

世の中モノがあふれかえり、差し迫った理由がなければなかなか売れない時代になりました。そんなとき重要なのがお客様への「動機づけ」と「関係づくり」です。

テクニックは一過性にすぎないものもたくさんありますが、ワクワク系マーケティング実践会で学べることは、人の普遍的な思考や観点であり、基本原則です。

つまり、時代によって色あせるものではないので、商売上、必要性を感じられる方はぜひ、この会での勉強をおすすめします。